青年海外協力隊 PR

日本への一時帰国8月〜11月まで

8月17日に鳥取県南部町に来て、JOCAの活動に参加させてもらってから約3ヶ月が経過しました。

JOCA南部に応募した理由は、3月に日本へ一時帰国してから、農家手伝い(長野県)→水車村プロジェクト(静岡県)と貴重な経験をさせてもらい、全く新しい刺激をもらう日々の中でどこか「自分の専門性(リハビリの経験)を活かした活動がしたい」と心の中で思っていました。

そしてJOCA南部では、障がい者の就労支援を中心に地域活性化・まちづくり事業を行っていると聞いて、個人的に興味がある内容だったので、ぜひ協力させて欲しいと思い、鳥取県まで来ました。

JOCAの仕事は、1日も同じ仕事内容の日はなく、毎日が慌ただしく過ぎる日々と、そんな日々の中でJICA青年海外協力隊としての気持ちの変化をまとめていきたいと思います。

1:やる気満々期(8月下旬)

8月17日に鳥取県に到着して、最初の2週間はコロナ対策として、外での活動や就労支援の活動に関わる事ができず、事務作業などが中心の日々で少し辛抱の時期が続きましたが、仕事ができる事のありがたさを感じていました。

8月のJOCAでの具体的な仕事内容は、

・JOCA南部が町に新しく作ろうとしている、地域の交流スペース作成のための資料集めや作成。

・2020年1次隊(特別訓練生)達が、スムーズにJOCA南部の活動に参加できるようなサポート。

・JOCA職員の仕事の補助(簡単な雑務など)

などを行っていました。

この頃は、久しぶりの日本での仕事に肩の力が入りまくっていたと思います。笑

2:疲労期(9月)

9月に入り、JOCAでの仕事も少しずつ覚えて、できる仕事も増えてきて、コロナ自粛明けの特別訓練生達との活動も始まり、日中の仕事が充実してきました。

8月同様に日中にJOCAの仕事をして、夜や土日にJICAの活動も行っていました。

平気でやっているつもりでしたが、慣れない環境、わからない事だらけの仕事の毎日で、今思うと結構無理してたなと思います。

けど、モンゴルに戻れる日を信じてとにかくやっていこうと思っていました。

9月に行っていたJOCAの仕事として、

・「就労支援A型支援員」

就労支援には、精神・知的障がい者の方が多く、今まで病院にいた時には関わることが少なかったので、どの様にしたら良いかわからず混乱する時もありました。しかし、その様な方々も障がい者として捉えず、人としてどこまでサポートできるかが大切なんだなと感じています。

・「地域の交流スペース作り」

南部町に新しく地域の交流スペースを作るプロジェクトに関わらせてもらいました。どの様なイメージをで作り上げていくか、住民が求めているものは何かなどを、みんなで話し合ったり、地域の方に調査しながら進めていっています。

・「訓練生との活動」

訓練生のメンバーが活動しやすい様に、環境を整えたり、JOCAと訓練生を繋ぐ様な活動もしています。
強力隊に参加する人はみんな個性が強く、大変な時もありますが、日々の活動の中で俺が学ぶ事が多く、良い経験をさせてもらっています。

・「イベントの企画、運営」


11月23日に町民を対象にしたイベントの企画・運営も行いました。今までの人生でイベントを企画、運営した経験がないので、日々ドタバタの毎日で、頭がパンクしたりしましたが、みんなで力を合わせてなんとか成功する事ができて本当に良かったです。

・「JOCAの仕事のサポート」

児童館で子供の面倒みたり、芋掘りなどの地域行事への参加、精算業務など様々な仕事を体験させてももらっています。様々な年齢の方々に触れ合う中で、自分が居心地が良い人達がわかったり、色々な仕事をする中で、自分に向いている仕事、苦手だと思う事などがよりわかってきて、とても良い経験になっています。

3:メンヘラ期→乗り越え(10月)

10月に入っても、日々新しい仕事の毎日で疲れは徐々に溜まっていきました。そんな中10月20日にJICAから今後についての方針が発表されるとのメールが届きました。
しかし、いつまでたっても日本国内のコロナの感染状況は治る様子もなく、日本とモンゴルの航空機もなかなか開通せず、待機期間中にずっと感じていた

「俺は、協力隊としてモンゴルに戻れないのでは」

という想いがさらに強くなってきました。

そうして、モンゴルに戻れないのでは?という不安定な心のコップの中に、

・慣れないJOCAの活動
・なかなかうまくいかないJICAの活動
・派遣がなくなり、任期が終了した後の将来への不安

など、色々な考え事が注ぎ込まれ、心のコップの水が溢れだし、

徐々に夜に目が覚めてしまう事など、モンゴルで以前経験した時の様な不安定な状態が続きました。

そして、いよいよ10月20日にJICAから今後の方針について発表がありました。詳細な内容は書きませんが、もう一度協力隊としてモンゴルへ戻る事は難しい事を感じました。

以前から心の準備をしていたのですが、いざ話を聞くとやはり素直に受け止めきれず、

「モンゴルに協力隊として戻れず、中途半端な活動になったのは死ぬほど悔しい」

という気持ちがはっきりと出ました。

そして、モンゴルに戻る事が難しいなら、

「何の為に俺はここにいるんだろう」
「何がしたいんだろう」
「誰のために、どこに気持ちを向けて活動すればいいのか」
「これからどうしようか」

などと色々な考えも浮かび、活動に集中できない事もありました。

そんなもどかしい日々でしたが、たくさんの方にも相談に乗ってもらい、励ましの言葉をかけてもらえました。
そして、

「今できる事をやる。それを繰り返す事も大切だよ」

とアドバイスを頂き、

自分の中でやりたい事があるけどできない現状とこれからの不安などを考えすぎて、今できる事がたくさんあるのに、それを疎かにしていると感じました。

なので今自分にできる、
・JOCAでの活動で、南部町の地域おこし・障がい福祉に協力する事。
・オンラインでのモンゴルへの支援
・オンラインでのヨガの活動

その3つに集中していこうと思うと、気持ちが楽になっていきました。

4:これから

モンゴルでもたくさんの方に支えられていましたが、
日本に帰ってきても協力隊の仲間、JICA関係者、JOCA関係者、新しく出会った南部町の人々にいつも助けられています。

協力隊の任期終了まで気づけば残り2ヶ月程度で、ついにモンゴルにもコロナの市中感染が発生し、絶望的な状況ですが、

今の仲間と環境を当たり前と思わず、

日々感謝して、

ここ南部町からできる事をやり切りたいと思っています。

長くなってしまいましたが、もし読んでくれた方がいましたら本当に感謝します!ありがとうございました!Баярлалаа!

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