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父親と不仲な20代の男が「鏡の法則」を読んで、父親に「感謝」「謝罪」を伝えてみた

はじめに

今回は、父親と不仲の20代の男である私が、「鏡の法則」を読んで、本に書いてある内容を実践した体験をまとめていきます。

この記事がおすすな人

・父親との関係が良くないが、心の奥でその問題を放置している方←自分です(涙)

・両親との関係が良くない方

・何故だかわからないけど、人間関係に問題が多い方

など、両親との関係に問題があり、普段の生活でも人間関係に悩むことがある方はおすすめです!

結論:鏡の法則を読んで、書いてある内容を実践したら、

「自分の心が少し楽になって良い気分になりました」

①著書紹介

(私が読んだのは、2006年版ですが、今は完全版も発売されて、内容はおなじですが、細かい解説も加わりわかりやすくなったと様です)

私はこの「鏡の法則」に中学生の頃出会いました。

「90%の人が涙した」という帯を見て、気になって買った記憶があります。

読んでみると、当時も何故だかわからないけど、泣いた。

そして、今回も何故だかわからないけど、泣いた。

個人的には、とても印象深い本です!

●本の概要紹介

家族関係に悩む母親を主人公として、物語形式で進んでいき、1時間程度で読めるので、とても読みやすいです。

●登場人物

・主人公(主婦)

・主人公の夫

・主人公の息子

・主人公の両親

・心理カウンセラー

●大まかなストーリー

・学校でいじめに遭っている息子を救いたい主人公の母。

・しかし、いくら息子に手を差し伸べてもいつも拒否を食らってしまう。

・夫は頼りにならないと感じ、不満を抱いている日々。

・心理カウンセラーに相談すると、根本の原因となっている主人公の父親との関係改善を提案される。

・藁にもすがる思いで、カウンセラーからの提案を実践する主人公。

・自分の父親を心の中で許すことができ、精神的に楽になる主人公。

・その出来事をきっかけに、息子のいじめの問題と夫との問題も解決した。

という実話を元にしたストーリーです。

②印象に残った言葉3つ

私が、「鏡の法則」を読んで印象に残った言葉として、3つあります。

1つ目は、

「私たちの人生の現実は、私たちの心の中を映し出す鏡であると言う法則」(鏡の法則)

これはこの本のタイトルにもなっている「鏡の法則」の説明です。

心の中で不満ばかり抱いているとその心を映し出すようにますます不満を言いたくなるような出来事が起きてくる。

逆に心の中でいつも感謝していると、さらに感謝したくなるような出来事が起きる。

人生は自分の心を映し出す鏡である。

言い換えると自分の心の波長にぴったりな出来事が起きる。

なので、人生に起きていることを見れば、自分の心の中を知ることができる。

そして、人生の問題を根本的に解決するには、自分の心の中の原因を解消する必要がある。

という考え方です。

2つ目は、

「人生で起こるどんな問題も、何か大切なことを気づかせてくれるために起こる」(必然の法則)

という「必然の法則」の説明です。(色々な法則があるんですね)

そして、同時に

「自分に解決できない問題は決して起こらない」

という考え方です。

3つ目は、

「誰かを許すのは、その人のためでなく、自分の自由のために許すのです」

という言葉です。

これは、主人公が恨みや不満がある父親に対して、父親を許す事にためらっている時にカウンセラーがかけた言葉です。

本文から補足をすると、

「許すと言うのは相手の行為をよしとすることでもなければ、おおめに見ることでもありません。また相手が悪いと思いながら我慢することでもありません。」

「許すとは過去の出来事への囚われを手放し相手を責めることをやめ、今この瞬間の安らぎを選択することです」

あなたは今誰かを心の中で責めていますか?

そしてあなた自身の幸せな人生のためにその人を許そうと思いますか?

「許すのは他の誰でもないあなた自身のためにです」

例えばこんな思いがあると相手を許すことにブレーキがかかると書いてありました。

・許すと自分が損してしまう

・自分が嫌な思いをしたのは100%相手の責任であって自分に責任は無い

・自分の責任を認めるより被害者でいるほうが楽である

・相手は罪の報いを受けるべきである

・恨みは復讐しないといけない

・自分を守るためには許してはいけない

他にもいろいろありますが。これらの価値観が自分を幸せにするかどうかよく考えてください。

と主人公に説明をしていました。

私はこれを読んだ時に、

「自分自身のために相手を許す」

この考え方に私はとても感銘を受けました。

しかし、

・どうしても許せない。

・今はまだ、許す気にならない。

という方もいるかもしれません。

そのような方にも、この本ではこの様に書いていました。

どうしても許せないと感じる人もいるかもしれません。

そんな時許すことができない自分はダメ。

そんな自分は幸せになれないだと自分を責めるようなことはしないでください。

自分が傷ついてることを理解し、そんな自分をまずそのまま受け入れてください。

今はまだ心の準備ができていないのかもしれません。

そのままの自分を受け入れることを練習してください。

まずは自分を許す。これを心理学で自己受容といいます。

傷ついている自分を受け入れ、誰かのことを許せない自分を許すのです。

自己受容ができてくると人を許す余裕も生まれてきます。

許せないと誰かを責めている時、私たちは安らぎを感じることができません。

体には余計な力が入り、心は波立ちます。

一方、私たちは許すと言う選択をすることもできます。

許すことで私たちの体も心も緩んでリラックスすることができます。

人により、傷の深さや環境は異なるので、みんなこの本の主人公と同じ様にうまくいかないかもしれません。

しかし、自分自身を許してあげること。

自分に優しくしてあげる事は、とても大切な事だと感じました。

③大切な一つの行動

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主人公はカウンセラーの提案で、父親への「不満」「感謝している事」「謝りたい事」などを書き出しました。

そして主人公に対して、カウンセラーが

「いいですか?今から勇気の出し所です。

もしかしたらあなたの人生で一番勇気を使う場面かもしれません。

私が提案する事はあなたにとって最も抵抗したくなる行動かもしれない。

実行するかどうかはご自分で判断してくださいね」

と前置きしてから、

主人公の父親へ「感謝している事」「謝りたい事」を実際に伝えてみる提案をしました。

主人公は、父親に謝るなんてありえないと考えていました。

しかし、息子の問題を解決するために、父親へ「感謝」「謝罪」を伝えました。

その結果、息子や夫への関わり方の問題に気づき、様々な問題が徐々に改善をしていったとのことでした。

私はこれを読んで、

「もし本当に俺が父親に「感謝」と「謝罪」を伝えるとしたら、確かに人生で一番勇気を使う場面かもしれない」

と思いました。

④相手を許し、自分の心の自由とやすらぎを得て幸せになる8つのステップと1つの行動(実践)

ここまで読んで頂き、もし

「この人を許すことができたら楽になる」

「この人と心の底から和解したい」

と思える人がいたら行ってほしい8つのステップを紹介します。

1:「許せない人をリストアップする」

・特に両親との関係は重要とのことです。

・父と母をどこか責めていないか。

・心から感謝しているか。

・亡くなった方でもOKです。

2:「自分の感情を書き出す」

・出来事よりも感情を書き出す

・自分の怒りを「ばかやろー」「大嫌い」「その時俺はこんな気持ちだったんだ」と感情剥き出して書いてOK

・気持ちを気が済むまで書く

・書いたら破いて捨てる!

3:「行為の動機を探る」

①許せないと思った相手の行為を紙に書き出す。

・あの時に言われたあの言葉。

・思い出すだけで腹が立つあの行動。

②相手がその行為をした動機を想像してかく。

・人間の行動の動機は大きく分けると2つとのことです。

「1:喜びを味わいたい」「2:苦痛を避けたい」の2つです。

なぜ相手がその行動をしたのかを相手の目線になって考えて書いてみる。

③「相手が間違っている」などと判断せず、相手の未熟さや弱さを理解する。

・人間はみんな未熟で不器用という根底を踏まえて、相手の行動や言動を理解してあげてください。

④相手の行為の動機に意識を向ける。そして宣言する。

「私がそうであるように、〇〇さんも喜びを味わいたかったんだ。私がそうであるように、〇〇さんも苦痛を避けたかったんだ」

そのように声に出して宣言をします。

4:「感謝できることを書き出す」

・些細なことでもOK。その人に感謝できることを書いてみてください。

・時間をかけても、できるだけ書き出すことが大切です。

5:「言葉の力を使う」

①「私は、私自身の自由とやすらぎと幸せのために、00さんを許します」

②「00さん、ありがとうございます」という言葉を繰り返し唱える。

(10分以上、できれば30分間。初めは気持ちが入ってなくてOK)

・実際に書きながら、読むのもおすすめ。

6:「謝りたい事を書き出す」

・謝ることなんてないと、実感が伴わなくてOK。

・まずは形から始めることが大切・

・感謝できる事と同様に、できるだけ多く書き出すのが大切とのことです。

7:「学んだことを書き出す」

その人との関係を通じて、何を学んだかを書き出す。

「その人とでどのように接すれば良かったのか?」

「どのように接すればお互いハッピーか」

その様な問いに対して、自分が学んだことを書いていきます。

8:「許しました」と宣言する

私は〇〇さんを許しました」と宣言する

8つのステップが終わって、許せない気持ちが残っていてもOK。

あとは毎日、ステップ5の②を相手の顔を思い出して、できたら5分以上繰り返す。

実際にやってみると、

ステップ1:やはり父が出てきました。

ステップ2:もうなんだかわからなくなって、「ムカつく」とか最後の方は子供の落書きみたいになっていきました。
しかし、書けばスッキリするし、自分が思っているほど、たくさん出て来ないことも気づくことができました。

ステップ3:小学生時代に言われて傷ついた言葉や母に接する時の態度などが出てきました。今思えばなぜそんな事で傷ついたから分からないくらい些細な事ですが、当時はとても傷ついたのを覚えています。

ステップ4:ここまで育ててくれた事から、家の掃除してくれることなど感謝できると思う事はとりあえず書書き出してみました。

ステップ5:10分は長いと思っていましたが、やってみると意外と短く、途中から少しずつ気持ちが楽になってきました。

ステップ6:ステップ3で、相手の行動の動機を考えると、「心配してそう言ってくれていたのかな」「仲良くなりたくてそんな行動をしたのかな」と思い、その気持ちに対して、冷たい態度をとっていた事に罪悪感が出てきました。

ステップ7:私は、このステップで父親に対して、(・心配しすぎず、もっと信頼してほしい。・相手の繊細な面に無神経に入って傷つけないでほしい。・もっと父として堂々としてほしい。)という不満を抱いていた事がわかりました。

この3つは私も他の人に対して、思われているかもしれないと思いました。(鏡の法則かな?)

ステップ8:私は、この8つのワークを行うだけでもだいぶ気持ち的には楽になりました。

⑤父親と不仲の20代男が、実際に父親に「感謝」と「謝罪」を伝えてみた結果。

私はこの本を読んで8つのワークだけで終わろうかとも思いましたが、

「自分自身の心の自由と安らぎと幸せ」を得るために、

「人生で一番の勇気」を出して父親に「感謝」「謝罪」を伝えることにしました。

実際に伝える前は、かなり緊張しました。

「どんな反応をされるのだろう」という不安もありました。

「なぜ俺がこれを言わなければ」という葛藤もありました。

しかし、用意した言葉をできる範囲で伝えるだけで良いとの事だったので、書いた紙を不器用に読んでみました。

正直、気持ちが落ち着いていないし、小っ恥ずかしいのでさっと退散したので、父との会話は鮮明には覚えていませんが、

少し涙ぐんだ父から

「ありがとう」

と言われたのは覚えています。

久しぶりに父と心から会話をした気持ちでした。

正直、父親との関係や、周りの人間関係がどう変化したかはまだ実感はありません。

しかし、

自分の心の奥深くにあった黒いしこりの様なものは軽減した気がして、

気持ちはスッキリとしています。

⑥まとめ

父親と不仲の20代男の私が、鏡の法則を読んで、書いてある内容を実践した体験をまとめてみました。

私自身父親に伝えたばかりで、周りの人間関係の大きな変化は感じることはないのですが、気持ちがスッキリしているので、父親へ「感謝」と「謝罪」を伝える事ができて良かったと思っています。

この本では実際に伝える時の注意点として、

用意した言葉を伝えるだけでOK。できる範囲でOK。

・相手の反応は期待しない。

もし相手に拒否されても、大切なのは、しっかりと相手に伝えることができ、相手を許し、自由になれた自分の心。

・相手が拒否するのは、それだけ相手は傷ついている。それは相手の弱さ。それも認めてあげる。とにかく行動した自分を褒めてあげてほしい。

と書いてありました。

また、この本のレビューでは、

「読んではいけない人もいる」と、

過酷な環境で育った方や傷が深い方には、実際に行動をする事が難しいと感じる方もいると思います。

私は、この世の中の全てが、

「鏡の法則」「必然の法則」の通りに動いている訳ではないと思います。

なので、自分の心が自由に、幸せになりそうであれば参考にしたい考え方だと感じました。

無理せず自分の想いに寄り添ってあげて、自分に無理なく出来る範囲で行動をすれば良いと思います。

この本の主人公は、勇気を出して行動することで、子供と夫、父との問題も解決し、自分の心の自由と安らぎを手にいれ、幸せになりました。

それと同じように、あなたの勇気ある行動は、あなたの人生を変えていく事と思います。

相手を許すことで、自分が被害者であり続けるのをやめて、自分の人生の責任を自分の手に取り戻す。その行動が素晴らしいと思います。

サクッと読めて、グッと来る。

「鏡の法則」

一度読んで見る価値はあると思います!

ここまで読んで頂きありがとうございました。

感謝いたします!

Баярлалаа!

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