JICA青年海外協力隊の任期となる2年間が終了し、約2ヶ月が経過しました。
喜怒哀楽の感情が嵐のように揺れ動いた2年間。
結論から言うと、「青年海外協力隊に参加して良かった!」
そう心から思っています!
この2年間で何を感じ、自分がどう変化したかまとめておこうと思い、記事を書く事にしました。
1:【2年間の青年海外協力隊活動の簡単な振り返り】
簡単に青年海外協力隊の日々を振り返ると、
「青年海外協力隊参加前」:青年海外協力隊に参加するか死ぬほど悩む
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「モンゴルへの派遣前訓練」:モンゴル語の語学学習と新しい仲間との出会いに楽しさとストレス
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「モンゴルでの活動」:楽しさも苦しさも桁違いのモンゴルでの生活
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「日本への緊急一時帰国後の活動」:コロナウイルスの影響により、悔しさと今後の不安が溢れまくった、日本での活動
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「日本での2年間の任期終了」:コロナウイルス感染症が収まらず、そのまま日本で2年間の協力隊の任期を終了
世界中の協力隊が全員日本に緊急帰国する事は、今までの協力隊の歴史の中でも初めてとのことです。
そんな特別な経験も含んだ2年間の青年海外協力隊としての日々でした。
2:【青年海外協力隊に参加して「良かった事」「成長した事」箇条書き】
そんな2年間を振り返って、自分の中で「良かった事」や、「成長した」と思う事を箇条書きと簡単なコメントでまとめてみました。
・「行動力が上がった」
・「自分を知る事ができた」
・「様々な人を知る事ができた」
・「視野が広がった」
・「思い通り行かなくても、焦らず、落ち着いて行動できるようになった」
・「何でもやればできると思った」
・「モンゴル語が話せるようになった」
・「寒さに強くなり、風邪を引きづらくなった」
・「馬に乗れるようになった」
・「かけがえのない仲間が世界中にできた」
・「かけがえのない思い出ができた」
他にもある気がしますが、思いつく事を挙げてみました!
3:【青年海外協力隊に参加して、「良かった事」「成長した事」厳選3つ】
この中で特に印象的な3つの項目について書いていこうと思います
①「行動力が上がった」
1つ目は、行動力が上がったと感じました。
青年海外協力隊に参加する前は、未知の領域に飛び込んだり、新しい挑戦をする際に、悩む事が多く、すぐに行動できない事が多かったです。
そんな自分を変えたいという想いもあり参加した青年海外協力隊。
初めての海外生活で、モンゴル語が話せなくて、自分の想いを伝えられず、苦しい思いをした、「モンゴルでの生活」
全然思い通りに行かず、悔しい思いをした「モンゴルでのリハビリ支援」
コロナウイルスの影響で日本への緊急帰国による、もどかしい思いを抱えながら過ごした「日本での活動の日々」
そんな自分にとってハードな2年間でしたが、
「迷ったら行動する」
そのテーマに掲げて青年海外協力隊へ参加したので、
2年間行動を続ける事は辞めませんでした。
しんどい事や、失敗もたくさんありましたが、
「迷ったら行動する」2年間を過ごして居る内に、
「行動する事」「新しい事への挑戦」へのハードルが低くなった感覚があり、協力隊へ参加する前より行動力が上がったと感じています。
日本への緊急帰国後も、自分の「やりたい事」「挑戦したい事」ができず、再びモンゴルに戻れるかもわからない。自分の気持ちをどう保てば良いかわからない。そんな苦しんでいた時期がありました。
けどそんな時に「やりたい事も大切だけど、自分に求められている事、自分にできる事をやる事も大切だよ」とアドバイスをもらい、いつまでも落ち込んでいもしょうがない。
前を向いて、2年間で自分に出来る事をやり切ろうと思い、
日本での活動もやり切れた事で、どんな状況でも前向きに行動すると良い結果に繋がると感じました。
②「自分を知ることができた」
2つ目は、自分をより知る事ができたと感じました。
・「仕事に対しても頑張りすぎてしまう自分」
→ライフワークバランスの取れた働き方をしたくて、途上国での仕事を選んだのに、リハビリに対して、どうしても妥協できず、頑張りすぎてしまう自分。
・「人に頼ることが苦手な自分」
→とりあえず自分でやってしまおうとしてしまい、人にすぐに頼る事ができず自分で自分を苦しめる自分。
・「意外と逆境に強い自分」
→モンゴルの草原で遭難しかけた時に力を発揮するなど、ピンチの時を楽しめる自分。
・「家族の大切さ」
→モンゴルで本当に精神的にしんどい時に、家族の声を聞くことで、心が落ち着き、日本では真剣に考える事がなかった家族の大切さを感じることができた自分。
・「人を健康に、元気にするのが好きだと心から思えた」
→農業や町おこしなど色々な活動をしたが、リハビリやヨガで人を元気にした時の震えるくらいの感動はなかった。モンゴルでも、患者さんから「ありがとう」と言われた時は震えるくらい嬉しく、自分にとって嬉しい事がわかった。
今まで「俺ってこういう人間だよな」と思っていた自分とまた違う一面も発見できたと思いました。
今までの世界にいたら経験できない事、会えない人とたくさん関われた事で、より深く自分を理解出来たのではないかと思っています。
そして、そんな自分に対して
「ありのままのあなたでいい」
とありのままの自分を受け入れてくれる人達と出会えた事で
「無理をしなくていい。ありのままの俺でいいんだ」と思えた事は
とても気持ちが楽になり、嬉しかったです。
また、海外に出て生活をする事で日本という国を客観的に見ることができました。
日本人の
・時間をしっかりと守る
・家族との時間を重要視しない
などの価値観は、世界的にみたら、変わっているんだと感じました。
しかし、世界の価値観を知ったからこそ、他者への細かい配慮などができる日本人や美しい自然と美味しい食べ物が多い日本が更に好きになりました。
日本へ一時帰国した際に、日本について感じたことをまとめた記事もあるのでよければご覧ください。↓
③「様々な人を知る事ができた」
3つ目は、様々な人を知る事が出来た事です。
青年海外協力隊に参加する前は、地元千葉県の病院で仕事をして、遊ぶ時も地元の友達か、理学療法士の仲間という価値観が似ている仲間で過ごす事が多かったです。
その方が居心地が良かったし、価値観が違う人とは理解できないから距離を置いたりもしていました。
しかし、モンゴル人や青年海外協力隊の仲間は当然ながら、自分の価値観とは違い、理解できない事が多い人が多かったです。
例えば
・仕事に行き詰まったら、「明日、明日」と仕事を先延ばしにしまくって、当日気合いで乗り切るモンゴル人達の働き方。
・夜中の12時までバレー大会を続ける根性のモンゴル人達。
・男は太っていて、強い事がかっこいいとされるモンゴルの価値観
・脊髄損傷で、両足が動かない患者さんに日本なら治せるか聞かれて、日本でも脊髄損傷は治す事はできないと伝えると「じゃあしょうがないか!」とあっけらかんと笑っている、前向きで、陽気なモンゴル人
そんな個性豊かな仲間達と、一緒に過ごしているうちに、
「モンゴルではこの考え方が良いとされているのか」
「この人はこういう風な考え方をするのか」
「こんな考え方があるのか」
と自分と違う、様々な価値観を楽しめる様になってきました。
そして、その価値観や考え方を理解するのが楽しくなってきました。
人はみんな違い、みんな自分の考えや価値観を持っている。
それを理解しようとする心は、これからの人生でも大切になると感じました。
4:まとめ
理学療法士が、JICA青年海外協力隊に参加して「良かった事」「成長した事」をまとめてみました。
まだ2年間の任期が終了して、そこまで時間が経過していないので、まだわからないですが、まだまだたくさんの学びがあった様な気がしています。
これからもっと日本の社会で生活していくうつに、新たに気づく事も多いと思っています。
最後になりますが、2年間の活動が終了して一番感じた事は、
「いつも誰かに支えられて、ここまで来れた事」でした。
派遣前の悩んでいた時も、
モンゴルに赴任してすぐに体調崩した時も、
活動がうまく行かず苦しんでいた時も、
日本への帰国後に苦しんでいた時も、
いつも周りの人に支えてもらいました。
そして思い返すと、
今までの人生もいつも周りの人に支えてもらい、
ここまで来れたと再認識することができました。
コロナウイルスの影響により、モンゴルで2年間の任期を全うすることはできませんでしが、
コロナウイルスの影響のお陰で、「出会えた人」、「出来た経験」があったと思っています。
正直言うと、今は自分にそう言い聞かせています。
しかし、いずれ心から、コロナウイルスの影響で自分の思い通りの2年間を過ごす事ができなかったけど、日本で活動した経験も自分にとってはプラスになると心から言える日が来ると信じています。
いつも支えてくれる周りの人に感謝と思いやりの気持ちを忘れず、
この2年間の貴重な経験と最高の仲間を大切に
これから歩んでいきたいと思います。
自分がこの経験を忘れない様にする為のまとめになりましたが、もし読んで頂けた方がいればとても嬉しいです
ありがとうございました!
第二段の②理学療法士がJICA青年海外協力隊に参加して「失敗した事」「マイナスな面」厳選3つの記事もよければご覧ください。