モンゴルでのリハビリ PR

モンゴルの病院での活動3〜リハビリ科編〜(JICA青年海外協力隊理学療法士)

сайн байна уу(こんにちは)

今日は私が普段活動しているリハビリ科について書きたいと思います。

日本とモンゴルのリハビリ科の違いなどを知り、興味を持っていただければと思うので、よければ最後までお読みください。

1:はじめに

 モンゴルでは約10年前まで理学療法という治療概念がなく、リハビリと言えば伝統治療(マッサージ、針治療など)と物理療法がメインでした。

 現在は理学療法士の普及と共に少しずつリハビリの形が変化してきていますが、地方に行くほど理学療法の普及は乏しく、伝統的なリハビリがメインとなっています。

 私が活動している病院は、初代の海外協力隊ボランティアが2013年に初めて理学療法を普及し、その後2代目ボランティアが活動し、理学療法の土台を築きました。

 その為、地方にある病院ではありますが、理学療法室があったり、様々な機器があり、理学療法に対する周囲の理解がある為に、理学療法を提供できる環境は整いつつあります。

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リハビリ科の紹介のパネルもあります。
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初代、2代目と一緒に。わざわざ任地まで来ていただき。いつも相談にのっていただき感謝です。

2:リハビリ科の紹介

 モンゴルでは、伝統治療と物理療法は基本的に看護師の仕事です。

マッサージも電気も看護師がやる事に最初驚きました。

そして、腰痛などの運動指導なども看護師が行なっている事にとても驚きました。

小児のリハビリも地方の中では進んでいる病院で専用のリハビリ室なども完備しています。

日本と同様に医師の診察を受けてから、リハビリに来るのですが、人員不足の影響か理学療法のみ、針治療や物理療法のみの患者なども多いです。

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医師の診察中。小児疾患まで幅広く診察をしています
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針医師による針治療。活動先の病院では針治療が一番患者が多いです。
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牽引
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日本と同じ様に物理療法が置いてあります
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日本では見た事ない物理療法も
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パラフィン
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吸い玉。モンゴルでは定番の物理療法で、患者の多くの背中は吸い玉の跡がすごいです笑
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マッサージも看護師が行います
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カクテルと呼ばれる飲み物(酸素、卵、ぶどうを干した物を混ぜた泡状)美味いです。
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看護師による腰痛指導。キャリアが長い為テキパキ指導しています。

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以前協力隊が活動していた為か装具なども小児リハ室にはあります。
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海外からの支援を受けている影響で小児室の物品は比較的充実しています。
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首都で装具を購入し、歩行訓練している子もいました。
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小児リハも小児担当のリハビリが実施します。

3:リハビリ科について感じる事

 リハビリ科について感じる事としては、職種における水平化はできているが、職種間の連携はできていないと感じました。

 日本にいた時の病院では、職種における水平化と他職種連携を大切にしていたから感じるかもしれませんが、モンゴルでは医師を敬いつつも看護師やリハビリも主張を行う環境はできていると感じています。

しかし、他職種間での患者情報の共有など、連携を行うことはほぼありません。

自分の仕事のみ行い、その他の事は関係ないというスタンスで仕事をしていると感じています。ここら辺は、モンゴルの保険制度による通院日数の少なさや患者が多く回転率が異常に早い影響や国民性的にしょうがない面ではあるかなと感じてますが、今後改善の可能性も模索していこうと考えています。

以上がモンゴルのリハビリ科の紹介でした。

 針治療や物理療法が充実しているので、理学療法と今よりうまく調和できればと考えています。

1人でも多くの方に良質なリハビリを。

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リハ室に良く遊びに来る看護師の子供と共に

баяртай(さよなら)

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